• 鍼灸（しんきゅう）とは
• 鍼灸治療の5つの効果
• 鍼灸ってどんな仕組みになっているの？
• 美容鍼とは

鍼灸（しんきゅう）とは

鍼灸とは、鍼（はり）と呼ばれる針状のものや灸を使い、全身にあるツボ、患部を刺激することで、身体の不調や痛みを改善する東洋医学の治療方法です。
鍼灸は漢方と並び、東洋医学の中でも中心的な存在となっています。
鍼を刺すのに抵抗がある方や、「痛そうで怖い」といった理由などで鍼灸から足が遠のいている方も多いのではないでしょうか。
日本で一般的に使用されている鍼の太さは、0.2mm程度、一般的に使用されている注射針は0.7mm程度なので、こうして比較してみると、痛みはあまり感じないように思います。
また、先端は特殊な角度でできていて痛みはほとんどありません。
鍼の太さに種類があるのは、患者さんの症状や肌の敏感さによって、最も適した鍼選びをするためです。
 

灸は熱いイメージが強いと思います。
熱いお灸をすえるのも一つの方法ですが、お灸にも様々な治療法があり、皮膚に直接すえるものと、間接的にすえるものと大別されます。
直接すえる場合は、米粒ほどかそれ以下の小さなものを使って、熱さを感じてきたら新しいお灸と交換する治療法が主流になっています。
間接的にすえる場合は、もぐさと皮膚の間に、紙やニンニク、生姜を敷く方法などがあります。
熱いと言うよりも、温かくて気持ち良い、それがお灸です。
ちなみにお灸で使用される「もぐさ」とは、ヨモギの葉を乾燥、精製したもので、燃やした時の独特な香りはローズマリーやローリエなどの葉にも含まれており、リラックス効果にも期待ができます。

鍼灸治療の5つの効果

痛みの緩和

鍼灸の刺激によって、エンドルフィンなどの痛みを抑制するホルモンが分泌されます。
脳に痛みを伝える神経の働きをブロックするため、頭痛や腰痛、ケガなどの痛みを和らげます。

リラックス効果

鍼灸の刺激によって、リラックス効果のあるセロトニンなどのホルモンが分泌されます。
お灸のもぐさが燃えている時に出る香りにもリラックス効果があります。

自律神経のバランスを整える

自律神経が整うことでメンタル面も安定し、生活リズムも整い、睡眠障害が改善されます。
自律神経は胃腸などの内臓の働きにも関係しているので、便秘や下痢など様々な症状が改善されます。

血行促進

血流が良くなることで冷えが改善され、新陳代謝も良くなります。
リンパの流れも良くなるので、老廃物などが排出されます。
もともと身体に備わっている自然治癒力や免疫力も高まり、不調の改善や病気になりにくい身体づくりができます。

肩こり、頭痛

血液やリンパの流れが良くなることで、筋肉の緊張もほぐれて首や肩こり、コリからくる頭痛などを和らげる効果もあります。

鍼灸ってどんな仕組みになっているの？

身体の全身にあるツボや患部に鍼を刺して刺激を与えるのが鍼灸治療ですが、なぜそれで効果があるのか？
まず、鍼で皮膚や筋肉などの組織に微小の傷をつけることにより、その傷を修復するために細胞が活性化されます。
細胞が活性化されることにより、自然治癒力や免疫力が高まるという仕組みです。
一方お灸はというと、熱による刺激でツボに対しても疾患の改善などの効果がありますが、血行促進が主なお仕事です。
上記にもありますが、血液の巡りが良くなることで様々な効果が期待できます。

• 美容鍼とは
• 美容鍼の4つの美容効果

美容鍼とは

全身のツボを鍼で刺激することで身体の不調や痛みを改善するのが鍼治療ですが、その中で美容を目的としたものが美容鍼です。
美顔鍼とは、顔や身体の様々なトラブルに効果が期待できる美容法の一種なのです。
不調が現れている部分に鍼を刺すと、傷を修復するために細胞が活性化、その際、皮膚の修復に必要なコラーゲンやセラミドなどの分泌が促進され、血行が良くなり皮下に水分が多く含まれます。
そうすることでお肌にハリが蘇ります。
古くなった角質も剥がれて新しい肌が現れやすくなるので、肌荒れやニキビの改善にも効果が期待できますね。

美容鍼の4つの美容効果

肌にハリ、潤いが蘇る

刺した鍼は、皮膚の真皮層にまで届きます。
真皮層には、肌のハリや潤いを保つ働きを持つコラーゲンやヒアルロン酸が含まれています。

肌荒れ、ニキビの改善

血行が良くなることで、新陳代謝も良くなりターンオーバーを正常な状態に戻し、肌荒れ、ニキビの改善に繋がります。
同時に免疫力を高め、内臓の働きも整えることで、肌荒れ、ニキビのできにくい体質に改善することが可能です。

しわ、たるみ、ほうれい線の改善

お肌のしわやたるみは、「表情筋」と言われる顔の筋肉が緩んでいる、もしくは筋力の低下が原因です。
加齢によっても表情筋は衰えていってしまうので、鍼で表情筋を刺激して、凝り固まった筋肉をほぐしてあげることで働きが活性化します。
さらに、胃腸の働きもたるみを促進させる原因の一つで、鍼によって胃腸の働きを整え、血流やリンパの流れを良くすることで、新鮮な酸素や栄養が顔まで行き届き、しわやたるみの改善に期待ができます。

小顔効果

顔が大きく見える原因の一つは、顔の血行不良です。
そうなると、顔がむくんだり老廃物が溜まりやすくなったりします。
特に、耳の下やフェイスラインには老廃物が溜まりやすく、顔の血流を良くすることでむくみや老廃物が排出されやすくなり、小顔効果が実感できるようになります。